Tanti Anni Prima

雑食なエンジニアの本棚

音楽

【アルバムNo. 1】職人ラヴェルと超人ベルリオーズ

自分が「このアルバムを買いたい」と思うきっかけは、ひとえに好きなアーティストが演奏していたり、好きな楽曲が収録されているからである。だが振り返ってみると、その演奏が収録された当時の背景や曲そのものに関する情報を深堀りすることはあまりなかっ…

ジョン・ウィリアムズの音楽

「ジョン・ウィリアムズ」偏見だが日本ではこの名前を聞いてピンと来ない人は意外といるんじゃないだろうか。だが、彼の功績を知らない人はいないはずだ。ジョン・ウィリアムズはアメリカの作曲家であるが、「スターウォーズ」「ハリー・ポッター」「ジュラ…

ガルシア&ハンブルク交響楽団コンサート

ここ数年でコロナが緩和して数々のクラシックのコンクールが息を吹き返してきたが、自分の中では2021年のショパンコンクールを超えるアツい闘いは未だない。それは自分がショパンが好きという理由のみならず、やはり当時スター性を有するコンテスタント達が…

【蔵書No. 21】音楽が無ければ... | 音楽は自由にする

今年の春に本人の訃報を知った時は正直信じることができなかった。振り返ってみると、物心ついた時から教授の音楽がそばにあるのが当たり前になっていた。だが、楽曲だけでなく本人の生き様について興味を持ち始めたのは、楽曲自体を知ってからかなり後のこ…

エフゲニー・キーシンのピアノ

今までの人生において、クラシック音楽で一番聞いてきたのはキーシンのピアノかも知れない。 中学時代に友人とキーシンの存在を知り、「この世にこんな超絶技巧を簡単そうに弾きこなす超人がいるのか」とドはまりした。 そこからキーシンを聞き続けて、生の…

イツァーク・パールマン in サントリーホール

10月29日、サントリーホールで行われたイツァーク・パールマンのヴァイオリンリサイタルに行って参りました。 出典:shorturl.at/akMT2 いつもCDでしか聞くことの出来ない巨匠の演奏を間近で聴くことができるのはかなり貴重な経験である。 生の演奏はCDで聴…

【蔵書No. 1】二度楽しめる小説 | 蜜蜂と遠雷

「直木賞」と「本屋大賞」のW受賞は史上初なんだとか。 分量は500頁で二段組と割とボリュームのある見た目だが、この恩田陸著 蜜蜂と遠雷は意外とテンポよく読める作品だと感じた。 簡単なあらすじ 舞台は「芳ヶ江ピアノ国際コンクール」。若手の登竜門とも…