Tanti Anni Prima

雑食なエンジニアの本棚

【蔵書No. 35】マインドマップでよいという提案 | マインドマップ読書術

Chatworkが2022年に出した調査結果によれば、ビジネスメールで多用される「お世話になっております」という書き出し、あれに1日で最大81億円もの給与が割かれてしまっているらしい。確かにベタな挨拶は脳死で使える便利な書き出しの言葉ではある。ところがこ…

【アルバムNo. 1】職人ラヴェルと超人ベルリオーズ

自分が「このアルバムを買いたい」と思うきっかけは、ひとえに好きなアーティストが演奏していたり、好きな楽曲が収録されているからである。だが振り返ってみると、その演奏が収録された当時の背景や曲そのものに関する情報を深堀りすることはあまりなかっ…

【蔵書No. 34】「からくれなゐ」を英語で? | 英語で読む百人一首

昔は学生時代に百人一首を覚えるのが常であったようだが、それを今でも実践している学校はめっきり減ったのだろう。自分自身振り返ってみても、百人一首のうち何首か知ってはいるという状態だったが、がっつり覚える機会は殆どなかった。そんな自分が百人一…

【蔵書No. 33】ブレインフォグから抜け出すために | 「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

ブレインフォグという言葉がある。これは文字通り脳に霧がかかったようにモヤモヤとした状態のことを指す。そのことにより、何年もスッキリしない状態であったり、集中するべき時に思ったように集中できなくなる。いつからかは分からないが、自分は所謂この…

【蔵書No. 32】歌の第三勢力「都々逸」 | 26文字のラブレター

都々逸(どどいつ)が世の中ではまだまだマイノリティであるのがなんとももどかしい。俳句や短歌なら知ってはいるが都々逸は知らん、という人は多いだろう。そんな人にはぜひ本書を通して都々逸の魅力に触れて頂きたい。そもそも都々逸というのは江戸末期に…

【蔵書No. 31】「劣等コンプレックス」とは? | アドラー心理学入門

「人間関係をなんとかしたい」とか「もっと自分に自信を持ちたい」とか、生きているとそういう悩みや壁にぶち当たることがあるだろう。そういう悩みは、不思議と自分の中で抱えがちであり、あまり人に打ち明けることがない。だが、それらを抱え続けていると…

ソフトウェアアレルギー患者が基本情報技術者試験を受けに行った話

エンジニアとして働き始めて約5年が経過しようとしている。自分はその5年間をほぼ機構設計の領域に費やしてきたわけだが、その立場から言わせてもらうとソフトウェアのエンジニアは本当に凄い。メカの領域ならばある程度CAD等で視覚化ができるし、最初は複雑…

【蔵書No. 30】財前派?or里見派? | 白い巨塔

自分は医療のヒューマンドラマが描かれた作品を好んで読むが、白い巨塔ほど読み返している作品はない。最初に本作品を知ったのは唐沢寿明版のドラマをテレビで見た時だった。当初は「こんなドロドロした世界が存在するのか」と子供ながらにドラマを見ていた…

【蔵書No. 29】成功するために何を考えるべきか | 月の商人

日々暮らしていて、自分の現在の状態が「上手くいっている」「成功している」と見極めるのはなかなか難しそうだ。むしろ生きていれば「上手く行っているかどうか分からない」という時間が人生の大半を占めているようにも思える。だがどんな時でも、世の中で…

【蔵書No. 28】本当に怒らせてはいけない人 | 52ヘルツのクジラたち

52ヘルツのクジラというのはクジラの中でも特異な存在らしい。一般的なクジラは普段10~39ヘルツの範囲で鳴いている。それに対して52ヘルツというのは明らかに高い周波数である。楽器に例えるとチューバの最低の音よりもわずかに高い(「いや低いやんけ」と…